「我們就在這裡!」札幌彩虹遊行登場,親子同行展現多元共融

虹色の旗が札幌市中心部を染め上げた。9月27日、大通公園周辺で開催された「さっぽろレインボープライド」のパレードには約900人が参加。LGBTQ+への理解を訴える声が、北海道の秋空に響き渡った。
このパレードは1996年に始まり、今回でちょうど30周年の節目を迎えた。国内では東京に次いで2番目に古い歴史を持つという、由緒あるイベントだ。実行委員会の柳谷由美委員長は「性のあり方も、互いの違いを祝福し合えるような場にできたらいい」と語った。
先導車は軽快な音楽を流しながら沿道の人々に訴えた。「私たちは確かにここに存在しています。皆さんと同じように、この北海道で生活しています」という言葉は、パレードの根幹にある思いを、飾らない言葉で体現していた。
参加者たちは「結婚の平等にイエス」「女らしくしなきゃダメなの?」などと書かれたプラカードを掲げ、約800人が大通公園周辺の約3キロを、沿道の市民らに手を振りながら巡った(各メディアの集計により参加者数は875〜900人と報告が分かれている)。沿道から飛び入りで加わる人たちもいたという。
今年のパレードが特に心を打ったのは、ある「家族の物語」だった。三重県の杉山保さん(67)と真規子さん(64)はこの日、初めて息子の満島てる子さん(36)と3人で先導車に乗った。てる子さんから女装をしていること、ゲイであることを打ち明けられてから、12年あまりの歳月が流れていた。
親が子の傍らに立つ。その当たり前のような光景が、当事者にとってどれほど長い時間をかけて辿り着いた場所であるかを、この親子は静かに物語っていた。「親子で参加」という言葉が、今年のパレードのキーワードとして広く注目を集めた理由もそこにある。
さっぽろレインボープライドは、1996年から2013年まで活動を続けた「レインボーマーチ札幌」の後身団体が担っている。今年のパレードは20名の実行委員によって運営された。30年前、当時は地方都市でのプライドパレードという試みが珍しかった時代に産声を上げ、今やその名は全国区となった。
札幌でパレードが盛り上がりを見せる背景には、同性婚をめぐる法的な論争が続く、複雑な現実がある。日本はいまだ全国規模での同性婚を法的に認めておらず、G7諸国の中で唯一、同性婚も国レベルの市民パートナーシップも持たない国となっている。
札幌・東京・福岡・名古屋・大阪の高等裁判所5つが、同性婚を認めない民法・戸籍法の規定を「違憲」と判断する一方、最高裁判所の大法廷がこの問題について統一的な判断を下す見通しとなっている。
延伸閱讀:tokyorainbowpride.org、pride.tokyo
最高裁の判断は2027年が見込まれているが、11月には東京高等裁判所が唯一、同性婚禁止を「合憲」と判断する逆行とも言える裁定を下し、司法の場でも議論は揺れ続けている。
2026年3月25日の大法廷への付託は、日本の家族法と人権法制における歴史的な転換点になり得ると法律専門家らは指摘する。判決を待ちながら、パレードに集まった人々は今日も、虹色の旗を手に「ここにいる」と声を上げた。
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